子供の頃の夢はケーキ屋さんでした。

保育園のときの思い出は全然ないんだけど「将来の夢」というテーマで書いた壁に貼るような何かを見たときには「将来の夢はケーキ屋さんになることです。」だった。
なにやら一戸建ての建物で店頭販売しているケーキ屋さんの絵が添えられていたのを覚えている。

保育園のときにケーキを作った思い出は無いしなぜそんな夢を抱くようになったのだろうか不思議である。
しかし、ありのままの直感を信じてみると「ケーキが食べられるから」が理由のような気がしてならない。甘いものは好きだし辛いものは嫌いだ。だけど将来の職業にしようと思うほどには好きではないしここ6ヶ月はケーキを食べていない。最後は職場のお誕生日プチドッキリで余り物のケーキを食べたぐらいか。
ケーキを作ったことは過去にあったかどうかすら怪しい。
思うにそれぐらいしか思いつかなかったんだろうな子供のときの僕は。もっと色々な職業があっただろうに。保育園の男の子が思いつく職業とは到底思えない。
だけどその他の人に流されない考え方は好きではある。しかもその正直どうでもいいと思われる「ケーキ屋さん」と思われる夢を絵に描いて残してある、実際に行動して何かを残したのはナイスだ。保育園のときの僕。


そんな事があっったことをあるブログ記事を見て思い出した。
それがこれ。
仕事で自己実現をしなければならない、というまやかし - 脱社畜ブログ


なんで昔の自分は「ケーキ屋さん」という職業を夢見ていたんだ?
ケーキ屋さんになるということは「ケーキを食べる」では無くて「ケーキを作る」行為をすることが「ケーキ屋さん」なのだから、当時考えていたであろう「ケーキが食べられるから」という目的ですでに職業を決めつけてしまっていた。しかも職業が夢て、食べたいだけだっただろうに何故職業を夢見て痛んだろうか。

他の人に流されないような夢を見ていたんだろうかと思っていたのにしっかりと他の人に流されてというか通常通りの「夢は〜の職業につくこと」というものにすげ替えられていた。「ケーキをずっと食べていたいです」でいいじゃないか、将来の夢。
なんというか、この知らず知らずのうちに意味の分からない、筋が通らない常識を植え付けられていると思うと何か気持ちの悪いものがある。

そんな感じ。

童心に帰るためにも、たまにはケーキ食べたいな。